今の日本があるのは「陽明学」があったから。薩摩藩・長州藩・土佐藩の志士たちは藩学として学んでいた。若くして社会を変えた志士の思考のもとには「陽明学」がある。

河井継之助

僕はもともと陽明学に興味があります。
その興味のもとは、高校生のときに読んだ
司馬遼太郎の小説「峠」にあります。
主人公は越後長岡藩の家老・河井継之助。
河井継之助は実在の人物で
幕末に活躍しました。
借金まみれだつた長岡藩の財政を立て直し、
藩を豊かにし、軍備を増強し、動乱の幕末に備えました。
彼は政治家であり、長岡を豊かにしたい。人民を幸せにしたい。という思いを強く持っていました。


彼の行動の背景には
「陽明学」がありました。


「峠」の作中に継之助が王陽明全集を書写する場面があります。
王陽明は「陽明学」をつくった中国の政治家であり、学者です。
中国の明の時代。約500年くらい前の方です。

継之助は
王陽明の考え方を読むだけには飽き足らず、理解するために、
書写します。
彼はこれを王陽明の考え方を心で溶かすという表現をしていました。
本当に理解して「行動」に生かす。
「知行合一(ちぎょうごういつ)」という言葉が陽明学にはあります。
思いと行動を一致させる。
陽明学は「人を行動に駆り立てる学問」なのです。

「峠」に吉原が火事になる場面があります。
その火事の火を見た瞬間、河井継之助は吉原に全力で走ります。
継之助は吉原が大好きで、馴染みの女性がいました。
その人のために走ったのです。
思いを行動に移す場面の1例です。

幕末の明治維新は陽明学の影響を受けている。
吉田松陰。
高杉晋作。
西郷隆盛。
は学んでいた。

心が私欲によって曇らない。
心が本来のあり方を大切にする。
本来の心とは人間がもともと生まれながらに備えている善悪の心。
キレイな曇らない心を持つことで判断できる。

西郷隆盛の「敬天愛人」の心にも通じると思います。


自分の心の判断にもとづく実践。

それはきれいな私欲にまみれていない心。

これを価値判断とする。

今度、1万円札に登場する
渋沢栄一も陽明学を学んでいたといいます。

西郷隆盛
山田方谷

思いを行動に移そうという考え方である
陽明学は支配者階級からすると危なく感じる学問であります。

自分の良心に基づいて行動していこう。
でも現実の世界は自分の良心に基づいて観察すると
必ずしも、うまくいっていない。
それをなんとか正していこう。
変えていこう。
と考える。

その根本は人間に本来備わっている良心である。
だからこそ何かにとらわれない
「キレイな心」が大切なんだ。

これが僕の陽明学に対する、今の考えです。

陽明学は幕末の知識人に学ばれ
明治・大正と日本に広まった考えです。

幕末、非常に良い政治をしたという
備中松山藩(岡山県高梁市)の政治家・山田方谷は陽明学を深く学びました。
人民に慕われ、藩を豊かにした政治家です。


人に対する愛を持ちながら、政治に生かしました。
僕の好きな河井継之助も山田方谷に学びました。

人間の本来持っている良心。
思いやり。
中国ではあまり広まらなかった陽明学ですが
日本で学ばれ、進化した。
素晴らしい考え方だと思います。

今度、私の友人の
佐々木 あきらさんが
6月22日(日)14時~18時エニシア伏見店で
子どもに伝えたい大人の美学 ~こんなにスゴイ江戸時代の心意気~
というイベントを開催します。

本来持っている『心』を思い出し、日々の生活の中でちゃんと発揮できるようにするにはどうしたら良いか、一緒に考える会を開きます。

2時間の映画鑑賞を含めた、思いの語り合い、共有の場です。
もしよければ下記イベントページより申し込んでください。

https://www.facebook.com/events/407477213314544/

私も参加する予定です。

7月13日(土)13:40~16:20 ウインクあいちにて
心の健康法
~令和を生き抜くヒントがココにある~
日本陽明学研究の第一人者である
林田明大さんの講演会を開催します。
下記より申し込みができます。

http://youmeigaku.jp/
こちらのイベントも私も参加する予定です。

ここに自分が正直に生きるチカラ。
本来、人が備わっていて、持っている心。
について学ぶ良い機会になると思いますので
興味を持った方は参加してくださると嬉しいです。



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