詩吟。ゆっくりとした調子で大きな声で吟ずる。とても気持ちがいい。

2022年 1月10日(月・祝)7時~
第427回朝活ネットワーク名古屋 を開催いたしました。
【テーマ】新年の縁起物といえば、末広がりの富士山。
~石川丈山の漢詩「富士山」を一緒に吟じて、幸多き年となることを祈念しませんか。~
【進行役】杉田倫岳(すぎたみちよ) Sugita Michiyo

本日は詩吟を小学校からやっている
杉田倫岳(すぎたみちよ) さんに
お話いただきました。

詩吟とは漢詩や和歌、俳句など古今の名詩に節をつけて表現する芸術です。

幕府によって封建支配のための思想として採用された儒教。
この儒教の経典が四書五経。
四書五経は
四書は『論語』『大学』『中庸』『孟子』、
五経は『易経』『書経』『詩経』『礼記』『春秋』 から成ります。

「詩経」というのは
詩集です。
中国に伝わる民謡が多く含まれています。
中国の庶民の恋心の歌が多く含まれています。

この意味で「詩経」はある意味
日本の「万葉集」に近いものがあるかもしれません。

江戸幕府直轄の教育施設であった「昌平坂学問所」。
ここで漢詩の素読をする際に
節をつけて読み始めたことが起源といわれています。。

ただ読むのだけでなく
抑揚をつけて
ゆったりとした調子で吟じます。

江戸時代後期
儒学者の広瀬淡窓が「咸宜園(かんぎえん)」という私塾を開き
漢詩の素読(朗読)に素朴な節をつけて、吟じました。
塾生に歌わせた吟法(節回し・節調)が、口伝によって各藩に伝えられ、全国へ波及していったそうです。

咸宜園は大分・日田市にあり、当時、全国最大規模の私塾であり
身分や階級制度の厳しい時代にあって、入門時に学歴・年齢・身分を問わずに
入塾を認めたと言います。

杉田さんに
石川丈山の「富士山」という漢詩を吟じていただき
「吟ずる」ということを教えていただき、
参加者の皆さんと詩吟を体験しました。

参加者の皆さんは私も含め、「吟ずる」ことは初めてです。

詩吟は漢詩を読み下し
ゆっくりとした調子で
吟じていきます。

日本舞踊の動きもゆったりとした調子ですが
詩吟のメロディーもゆっくりとした感じで
私も「吟ずる」ということを体験してみて
気持ち良かったです。

日本人の感性に合った素晴らしい伝統文化であると思いました。

詩吟は大きな声を出し、吟ずるので
腹式呼吸を使います。
これはストレス軽減に効果があり、内臓を刺激し
血行を促進する効果があるそうです。

素読そのものにも
詩に意味があり
条件や心情を掻き立てるものなので
感性に訴えてくるものがあります。

中国に漢詩を日本の詩吟のように
吟ずる文化はないとのことで
日本独自の文化です。

漢詩を学ぶのに
節回しをつけて
歌うような感じで
吟じて
楽しく学ぶ。

この学ぶ姿勢は素晴らしいと思います。

漢詩だけでなく
和歌、俳句など古今の名詩に節をつけて吟ずるので
歴史や文化、人の心情や想像力を養うことができます。

杉田さんのお知り合いで
詩吟を学ぶ
中国人の方がおられるそうですが
「すごく良い!」と言っていたそうです。

今日、詩吟を体験することができ
日本の伝統文化を知ることができ
本当に良かったです。

杉田さん。
素敵な発表をありがとうございます!

杉田さんは 月2回 水曜日に
13時から14時30分
もしくは
14時30分から16時
伏見駅1番出口より徒歩5分の
名古屋市短歌会館で
詩吟教室を開かれています。

月謝は2500円とお値打ちです。

ご興味ある方は
杉田さんSugita Michiyoにメッセージを送ってみてください。

1月26日
2月2日
2月16日
3月9日
3月23日
に詩吟教室は開催されます。



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