先日、朝活ネットワーク名古屋を開催した後に
佐々木 あきら さん
とお話ししました。
佐々木さんは豊橋で学習塾を経営されながら
陽明学を学んでいて、その考え方を広めたいと思っておられる方です。
武士道の根底には、陽明学があり
日本は独自に陽明学を進化させ、日本陽明学というものがあります。
陽明学は中国で生まれました。
でもその陽明学の考え方は現代ではかなり忘れられつつあります。
江戸時代に仙台藩で実際にあったお話で
高い税金のために衰退していく宿場町の人々が
お金を出し合い、藩にお金を貸すことで
その負担を軽減させたという話があります。
これも町の行く末を案ずる町の有力者たちが自らの身を削って
町のために自分の財産を自分の身が滅びそうになるくらいまで、
拠出するということをしました。
人のために何かをする。
自分の身を顧みず、何かをする。
自分の身のために
何かをすることは当たり前。
人のために何かをする行為というのはやはり
美しさを感じます。
その行為、姿そのものに美しさを感じます。
それが強制されたものでなく、自ら人のために何かをする姿に打たれます。
武士道の根底には陽明学があるということは納得できます。
知識を行動に生かす。
知行合一。
人を行動に駆り立てる学問である陽明学。
明治維新の志士たちも陽明学の影響を受けています。
吉田松陰や西郷隆盛もそうです。
自分の身をすてても、人のために、世のためにという思いがあり
彼らを行動に駆り立てていきました。
現代では三島由紀夫がそうでした。
自分の身より人のため。世の中のため、国のため。
その思いの強さと彼らに生き様に一種の清々しさを感じます。
私が好きな歴史上の人物に
幕末、戊辰戦争の中で最も激しかったと言われる
北越戦争を起こした
越後長岡藩の家老、河井継之助がいます。
彼は長岡藩士として生き、
彼の人生の目的は越後長岡藩をこの幕末の中、どうするか?ということでした。
そこには私心はありませんでした。
長岡藩の財政を立て直し、繁栄させ、軍備を増強し、幕末の動乱の世の中を生き抜こうとしていた河井継之助。
その生き様は美しいです。
本気を感じます。
長岡藩に自分の命を懸けていたと感じます。
だからこそ、ただ新政府軍に従うということができなかった。
結局、戦うこととなってしまった。
物事を突き詰めて考えると、行動へとつながります。
ただ従うということができなくなるのではないでしょうか?
人の美しさには私心がないことが大きいです。
目的のためには私心がない。
そこに命を懸ける。
仙台藩の宿場町の有力者たちが、町のために
自分の身をかえりみず、財産を町のために出したのも
人のために行動を起こすということ。
私心がなく清々しく行動を起こした人々が学んだ陽明学とはどんなものなのか?
そんな陽明学を学ぶことができるイベントを佐々木さんが主催で開催します。
6月23日(日)14時~17時 エニシア伏見店
7月13日(土)13時40分~16時20分 ウインクあいち
7月13日には日本で陽明学を研究されている第1人者である
林田明大 (はやしだあきお)さんが来られるということです。
ぜひ、興味のある方は来ていただけると嬉しいです。
人生を豊かにする学びがそこにあると思います。
また10月に佐々木さんにも朝活ネットワーク名古屋でお話いただきます。
とても楽しみです。
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