心が喜ぶことをする。心の声を聴こう。日本陽明学の祖・中江藤樹を学ぶ。

2020年3月22日(月)
第3回歴史を学んで心を磨く会を
開催しました。

豊橋で学習塾を経営している
佐々木あきらさんが進行役で
中江藤樹についてお話いただきました。

中江藤樹

1608年~1648年
40年の短い生涯

まだまだこの時代は江戸幕府ができて
時間がそれほど立っていない時代。
世の中はまだまだ安定はしていない時代。

武力がチカラを持っていた時代。

中江藤樹の祖父は農民から武士になりました。
藤樹の父は農民でした。
祖父はせっかく武士になったのだから
武士を継がせたいと
藤樹は祖父の養子となり
武士となります。

9歳のときに
生まれ故郷の近江・高島市(滋賀県)から米子(鳥取県)に
行きます。
さらに主君・加藤氏が転封になったため
10歳のとき、米子から大洲(愛媛県)に行きます。

27歳のときに脱藩し、故郷・近江に戻ります。

理由は「年老いた母親に親孝行がしたい」というものでした。

藤樹は「親孝行」を大切にしました。
脱藩の理由が「お母さんへの孝行」ですから
それは強烈な思いです。
親を大切にする。
当たり前の考えですが
武士としての将来を捨ててまで
脱藩し、母への親孝行を貫くとは
「人として生きる」
「心」
を尊ぶ藤樹からすれば当たり前のことだったのかもしれません。

陽明学研究家・林田明大先生の「評伝・中江藤樹」を
読みながら、佐々木さんの話を聴き
参加者の方と語り合いながら
中江藤樹について学ぶ素敵な時間でした。

藤樹は「心友」(しんゆう)を大切にしました。
心友とは
心が通い合う友人
共に心の修養をしていく友です。

心を修養する。

心を感じる。
心が喜ぶ。

私利私欲が喜んでいるのか?

心が喜んでいるのか?

それがわからない。

わかればいい。

そのためには
心が喜ぶことをすることが大切。


参加者の皆さんの友人の話。
仕事や家庭の話。
最近の生活の話。

皆さんの話をしていただきながら
中江藤樹のお話を佐々木さんにしていただきました。

佐々木さんは塾の仕事で忙しいのですが
最近、ご自身のお弁当を作るようになったそうです。
これは以前の自分では考えられなかったこと。
なぜかはわからないが、
ご自身の「心」の声を聴くと
料理を作りたくなり
お弁当を作るようになったそうです。

佐々木さんは以前から陽明学に興味があり、
本を読んできましたが
その教えを実践するには至りませんでした。
1年ほど前から陽明学の研究家
林田明大先生の東京での勉強会に参加するようになり
かなり陽明学に対する理解が深まり、
ご自身の仕事と生活に影響があったそうです。

やはり陽明学の教えを実践している方に教わると
理解が早いですね。

理由はわからないが
心が求めること。
心が求める声を聴き、行動する。

心が求めていることに対して素直に行動すれば
さらに心が喜ぶ。

親孝行も心が喜ぶこと。

心友との語らいは心が喜ぶこと。



心の動きに気づけるように
心が求めていることに気づけるように

日々の生活の中で
内観し
小さな善をおこなっていきたいと思います。

佐々木あきらさん。
素敵な発表をありがとうございます。
参加してくださった方々。
ありがとうございます。

佐々木さんと私をあわせて6名様の会。
でも6名くらいの人数が一番理解しあえる人数としては限界です。

これからも
心の交流を大切にしながら
歴史を学んで心を磨く会を続けていきたいと思います。

次回は
4月5日(日)11時~名古屋駅から徒歩10分ほどの、
国際センター駅4番出口をでて、すぐのプロコワさんで
開催します。
次回は「吉田松陰」について学びます。
ぜひ、興味のある方はお越しください。
https://www.facebook.com/events/161869614929058/


評伝・中江藤樹

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