長女らしい生き方を選択してくれて良かった!

私には3人の娘がいます。
長女が16歳、次女が14歳、三女が13歳。
今度、高校2年生、中学3年生、中学2年生になります

今回は長女の話です。

長女は生まれてから2日間。
目をつむったまま。
目を開けることができなかったのです。
同じ病院で同じ日に生まれた赤ちゃんは目がパッチリ開いているのに
長女はつむったまま。
たまに目を開けても、またすぐに閉じてしまいます。

私は心配でした。
この子は目が開けるのだろうか?
生まれてくるのが嫌だったのだろうか?
と思いました。

今でも長女はかなりのビビりです。
初めて何かするときには一番ビビります。
今でもそれは変わりません。

生まれて3日目にようやく目が開き始めたので安心しました。
次女も三女も生まれたときから目がパッチリと開いていました。
大きな違いでした。

その長女が、1か月ほど前、私が夕方。
家でご機嫌で酒を飲んでいたら、そばに来て、
「私、看護師になりたくない!」と言いました。
言っているうちに涙をポロポロ流しながら
「なんで涙が出るのだろう?
いつもこうだ。感情が高まるといつもこうだ。」
とつぶやきながら話してくれました。

長女は小学校のころから
「私は看護師になる!」と言っていました。
これには理由があります。
私の妻は介護の仕事をしていました。
特別養護老人ホームに勤めていて、
妻は介護の現場で働いていました。
特別養護老人ホームに務めている看護師の給料が普通の介護の社員の給料より
かなり高かったことがとても妻の中で印象に残っていて、
娘たちに
「看護師になればいい!」とすすめてきました。
看護師の資格があれば一生その資格は使えるし、給料も高く、
生きていくのに安心だ。
子供に看護師の仕事をことあるごとに三人の娘にすすめています。

私としては、次女と三女は看護師が向いていると思います。
人のために何かをすることに喜びを感じる部分があるからです。

でも長女には向いていない。
長女は自分の能力を伸ばすことに興味があり
どちちらかというと自分の能力を多分に頼むところがあり、
みずから競争を好みます。

競争の中でもまれ、その競争を楽しみ、
喜びとするタイプです。

人に尽くす。
看護の仕事は向いていないと思っていました。
どちらかというと営業や職人に向いていると思います。

おしゃべりで社交的なところもあり、声が大きいし、よく笑う。
とても努力家で
高校受験のときは、絶対無理と言われていた高校に
中学3年生で吹奏楽部を引退しててからの7月からかなり努力し
すさまじく成績を上げて、合格しました。
おそらく私が中学生のときの2倍は勉強しています。
それまではあんまり勉強していなかったので、すさまじい成績の伸び方でした。

追い込まれるとかなり踏ん張りがきくタイプです。

長女のことで印象的なことが一つあります。
長女が1歳のとき、妻のお母さんがパズルを買ってきてくれました。
世界地図のパズルです。
1歳の長女はお母さんに進められて、パズルに取り組み始めました。
夢中でパズルをする長女。
お母さんが手伝おうとすると
長女は烈火のごとく怒り、泣き叫びながら、パズルをお母さんに投げつける。
「私が一人でやる!手伝ってくれるな!」と主張するのです。
自分でできることは己でする。
1歳にして見事に自己主張をしていました。
己の能力を頼み、いけるところまでは自分でやる。
やりきる強さを長女に感じました。


次女と三女はお母さんが手伝っても怒ることなく
同じパズルを機嫌よくお母さんと一緒に楽しんでいました。
長女との違いに驚きました。

そんな長女だから
私は長女が「看護師になる!」というのには違和感がありました。

「ほんまに看護師になりたいのか?」

と聞いても「なる!」と言い張ってきた長女が

1か月ほど前
「私、看護時になりたくない!」と言ってきた。

私は長女が看護師に向いていないのに大丈夫かな?ともともと思っていたので
「なりたくないのならならなくていいよ」
と言いました。

「私は大学に行きたい。とにかく勉強したい。
スゴイ勉強ができる人と一緒に勉強したい。
その中で自分の能力をのばしていきたい!
とにかく看護師の仕事には興味はないし、
大学に行って勉強がしたい!」と言いました。

何を勉強したいとかはまだない。

でも何かを学びたいという気持ちは多分にあり、
自分が努力して成績をあげること。
能力をあげること。
に興味があるようです。

幼いころからの長女をみて
それはそうだろうと思いました。

中学校時代3年間。
吹奏楽部でまったく楽譜も読めないところから
かなり練習してクラリネットがかなり上手になった長女。

始めたころは同じ学年の5人の中でダントツにクラリネットが下手だった長女は
引退するころには1位か2位を争うところまで腕前を上げていました。
でもまわりの空気も読めないし、競争を好み、勝ち気で、自分の能力を頼むところが大きいため、自分の上達したことを自慢し、友達からは疎まれ、
吹奏楽部では無視され、いじめられていました。

そんなことは親には言わず、
妻が吹奏楽部の練習を見学する機会があり、見に行ったときに
まわりの吹奏楽部の生徒から無視されているのを見て
これはイジメられている。と妻は気づきました。

長女に妻がそのことを言うと
「私は確かにイジメられている。無視されている。
でもその原因はわかっている。私が自分が上達したので、

それを自慢し、調子を乗った態度を仲間にとったからだ。」

「でも私はクラリネットも買ってもらったし、中学3年間は吹奏楽やるって決めてから、その決断は貫きたい!負けたくない!」と言い、
やり切りました。

最後はクラリネットの同期の4人とともに5人で
クラリネットのコンテストで県大会で上位に入賞でき
いろいろありながら、最後にはチームがまとまっていい経験ができたようです。

長女は自分で決めたい子。
私も看護師は長女には向いていないと思うので
「看護師になりたくない!」と聞いて安心しました。

今はまだどこの大学に行くかは決めていないですが
とにかく大学に行って勉強したいと頑張っています。

長女らしく自分を宣言してくれて
良かったです!


長女は高校に入ってからは
美術部に入り、ご機嫌で好きな絵を書いています。

「吹奏楽はやり切ったからもういい!」
そうです。

上手に書けたという
長女の描いた絵を掲載します。

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