自分自身を欺かない。自分の心の声を信じよう!内面から湧き上がる良心の叫びに忠実であろう!

2022年4月30日
第12回日本陽明学を学ぶ会を開催しました。

今回、第一部で取り上げたのは
内村鑑三 代表的日本人
1894年に書かれた本です。
内村鑑三は1861年に生まれました。
高崎藩士・内村宜之の長男(六男一女)として生まれました。
幼少期より父より儒学を学びました。
内村鑑三の父・ 内村宜之は儒学者だったのです。
父は四書五経を諳んじることができたのです。
幼年頃、学んだ四書五経の教えは内村鑑三の心にしっかりと根付きました。

内村鑑三は日本文化・武士的風土はアメリカのキリスト教徒よりも
キリスト教的であると主張しました。

在野のキリスト者として言論活動を貫いた思想家です。

武士道に接ぎ木されたキリスト教。

キリスト教の日本化を目指しました。

内面から湧き上がる良心の叫びに忠実であろうとしました。

押し寄せる西欧文化の中で、どのように日本人として生きるべきかを提示した
「代表的日本人」。

書かれたのは日清戦争の始まった1894年です。

西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮です。

内村鑑三はこの5人の生涯を描くことによって
人生を超えたものの存在・天。
を描いた。

人は「天」に導かれたとき
どのように人生を切り拓き、苦悩と試練と向き合うことができるか?

また他者・時代とどのように関係を作り上げることができるのか?


私どもはクラスに分けて教えられることもなかった。
魂の持つ人間をオーストラリアの牧場の羊のようにクラスに分けるようなことは、昔の学校には見られなかった。
人間は分類してまとめることができないもの。
一人一人。
つまり顔と顔、魂と魂とを合わせて扱われなくてはならない。
と教師は信じていたように思われるのだ。
それだから教師は、私どもを一人一人、それぞれのもつ肉体的、知的
冷静な特性に従って教えたのである。
教師は私どもの名をそれぞれに把握していたのである。


今回は内村鑑三が代表的日本人で描いた中江藤樹に関して
取り上げました。

1608年 関ケ原の戦いからわずか8年後に
生まれた日本陽明学の祖・中江藤樹。

天子から庶民にいたるまで、人の第一の目的とすべきは生活を正すことにある。

利益を上げることが人生の目的ではない。
それは正直で、正しい道、人の道に従うことである。

と説きました。



内村鑑三は
中江藤樹のような人物を、
日本に増やすことが本当に大切である。
と説いています!


人に対してではなく、なによりも自分自身を欺かない。
至誠を尽くす。
これを天に仕えるという。
至誠とは自分自身に嘘をつかないこと。


陽明学の教え
良知を致す。
良知とは人にみんな備わっている
事の善悪を判断できる能力。
どう生きたらいいのか?
私たちはみんな、わかっている。
心を磨けば、良知が発揮できる。

そのためには
善をすること。
善を行うこと。

第二部で
林田明大先生の講話で伝えてくださったのは

良知を発揮するためには
自分の心の声を聴くこと。
日常生活の中で良知を裏切らないこと。
心の声を裏切らないこと。


自分の内なる声に従い
裏切らなければ
危機的状況の時には
必ず良知の声が聞こえてくる。

だから自分を裏切るな

自分を信じよう。










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