目の前のことにただ一生懸命に打ち込んで、心をしっかりさせよう!

2021年5月29日(土)12:00~16:00
第3回日本陽明学を学ぶ会を開催しました。
今回は
第一部前半55分
私が昭和の歴代総理の指南役と知られる陽明学者・安岡正篤について
発表させていただき、
その後、
第一部後半55分
陽明学は日常生活の中で心を磨く学問ですので
日常生活の中での日本陽明学ということで
参加者の皆さんとお話をしました。

14時30分~16時過ぎまで
真説「陽明学」入門 (ワニプラス)の著者である陽明学を学ぶ会
「姚江の会 東京」での林田明大先生と佐々木あきらさんとの対談を生配信し、会場のプロコワにて視聴し感想をシェアしました。

今回、発表するにあたり
私も安岡正篤について勉強しました。
1898年(明治31年)~1983年(昭和58年)まで活躍された方です。

1904年 尋常小学校入学と共に四書(論語・大学・中庸・孟子)の素読を始めます。
旧制中学卒業後、柳生藩・大参事・陽明学者・岡村達(大塩平八郎と交友があった陽明学者・藤川冬斎の次男)から学びを得ます。

第一高等学校 、東京帝国大学卒業後
文部省に入省するも半年で辞め、「東洋思想研究所」を設立しました。
大正デモクラシーの中にあっては伝統的日本主義を主張します。

1927年には金鶏学院を設立します。
陽明学や日本の国体研究を教え、最盛期の会員数は13000人もいたそうです。
会員は軍人、官僚、財界人などでした。
1931年には日本農士学校を設立します。
旧制中学を卒業した男子が対象で、農業に従事しながら、リーダーとなり、武士道の精神を学ぶという目的で設立しています。
1932年には「日本主義に基づいた国政改革を目指す」ことを
目的とした「国維会」を近衛文麿と共に
設立しました。
2年後、
「政界の黒幕」「新官僚の母体」との見方や
陸軍とのつながりも噂されたため
解散となりました。

金鶏学院、日本農士学校を通して
教化活動を進めていきます。

山本五十六。
蒋介石とも親交があり
1944年
大東亜省顧問として外交政策に携わります。
大東亜戦争終戦時には
玉音放送の文書の作成にも携わったと言われています。
そのとき、日本に対してあまりにも自虐的な内容であるという理由で
加筆修正されたと言われています。

1946年には公職追放、金鶏学院、日本農士学校は解散となります。
1949年には「師友会」を設立し
講演活動、陽明学を基礎とした東洋思想の普及活動を行いつつ
自民党政治家のご意見番、指南役として昭和最大の黒幕と言われていました。

吉田茂、岸信介、池田勇人、佐藤栄作、大平正芳が師と仰ぎ
施政方針演説の原稿の推敲を依頼しています。
「平成」の元号の発案者とされています。

私が安岡正篤という人物に関してとても共感できたことは
日本農士学校をなぜ作ったか?
というところです。

平安時代の鎌倉、江戸期の薩摩。
時代を担う人材は都会より離れた地域から輩出されています。
農村こそ健全なエネルギーが宿る場所。
農業に従事し、武士道を学ぶ。
まさに時代を担うリーダーを安岡正篤は育成しようとしていました。

安岡正篤の講演録を二冊読みました。
運命を開く
運命を創る
という2冊の書籍です。

この中で安岡先生が言われいることで印象に残ったものは

●日本の運命を決するのは中国。

●大東亜戦争に関しては日本はとんだ失敗をした、戦争は日本人が骨身に徹して内省すべき。

●日本政府自身が注意をして、日本国民に良心・勇気を取り返し、新たな日本を創造すべきであったが、アメリカ占領軍の前に恐れ伏し、卑屈になる。

●占領軍に憲法も変えられ、修身歴史は禁止され、神道神社は国家から切り離され、どうしようもなかったというのは言い訳。

●精神性のない、享楽的、功利的な惰民ではなにもできません。

●多くの人が一燈照隅、万燈照国(いっとうしょうぐうばんとうしょうこく)にしていけば日本もなんとかならぬものではない。

●思考の三原則「長い目で多面的に根本的に考える」ことが正しい考察。

●明治維新が立派に成し遂げられたのは江戸時代の学問・教養・人物のおかげ

●田舎侍がおったために明治維新も実現できた。

●「窮すれば通ず」の理で
精神さえしっかりすれば必ず運命は開ける。

●人間はどんな境地にありましても、自分だけの内面世界はつくり得る。
いかなる壺中(こちゅう)に天を持つかによって人の風致は決まる。

●今度の戦争を境に「人生観の学問」も唯物的、功利的思想に置き換えられてしまい、時局の混乱を招くに至った本質的な一原因となっている。

●父たるものは言わず語らずして子供の「敬」の対象にならなければなりません。そうすると別に叱ったり、叩いたりしなくとも、自ずからなる感化がある。

●父の意義がすっかり無視されて、父自らが家庭という場を安息の所だと思って、父として禁門ことばかりさらけだし、子供に接する、家庭の中がだらしなくなり、どんなに子供を毒しているのか?わからない。

●いかに日本を発展させるかは、優れた人物、優れた器量をもった人材の出現に待つほかありません。

●日本人として読んでほしい本として、
古事記、日本書紀、太平記、平家物語、神皇正統記(じんのうしょうとうき)、日本外史、藤原惺窩、山鹿素行(やまがそこう)、中江藤樹、熊沢蕃山、佐藤一斎、広瀬淡窓(ひろせたんそう)、三浦梅園(みうらばいえん)、山田方谷、吉田松陰、西郷南洲、佐久間象山、横井小楠(よこいしょうなん)、藤田東湖、橋本佐内、真木和泉(まきやすおみ)

●酒を飲んでも正気を失わぬ、酒では乱れぬ。

●安価な運命観に陥ってはならぬ、どこまでも探求し、どこまでも理想を追って実践に励まなければならぬ。

●精神を、ある一つのことに集中すると、霊感や機智が生ずるもので、そうすると異常なことができるものであります。

●今後、社会が機械化すればするほど、同時に自由な個人の完成に努力しなければならない。(ニュルンベルク裁判においてナチ軍需相シュペア)

●真に心ある者は、そういう環境、そういう大衆の中に、虚無的、頽廃的な生活をしておってはならない。そこに自ら、いかに寂莫(せきばく)であろうが、いかなる迫害を受けようが、穀然(きぜん)として孤独に生きる志節を持たねばならぬ。それだけの信念と識見を持たねばならない。

●キルケゴールも頽廃的な大衆生活に飽きたらずして、孤独であり、自己の主体性というものを把握して、それこそ真の自由に生きるものであります。

●日常絶えず追求すべき明確な目標を持ち続けておるということです。

●自分は人に対して親切であるか?誠実であるかどうか。これは重大な問題です。誠実であるということは必ず社会的生命を得る。


林田明大先生も「真説陽明学入門」の中で
安岡は、日本人の良心を生きようとした。
陽明学でいうところの良知になろうとしたのではなかったか。
と述べています。

これからも私も安岡正篤先生の言葉、教えを胸に、
心をしっかりさせて、生きていこうと思いました。

第一部後半の日常生活における陽明学 対話・共有の時間では
①思ったらやったことと同じ
②良知とは
③精神さえしっかりしていればなんとかなる
④人生観と功利的思想
⑤今を考える
ということについて話し合いました。
相手が喜ぶ
徳を積む。こと。
このことが大切だ。という意見などがでました。

第二部
真説「陽明学」入門 (ワニプラス)の著者である陽明学を学ぶ会
「姚江の会 東京」での林田明大先生と佐々木あきらさんとの対談

今回の対談の内容は
オ一ストリア・ドイツで活躍した神秘活動家・哲学者・教育者
ルドルフ・シュタイナー (1861~1925年 )についてでした。

シュタイナーは20代でゲ一テの研究者として注目され、
人間の持っている五感では事の表面しか捉えることはできない。
五感を超えた高次の感覚(霊的感覚・超感覚的認識)により
ことの本性を把握することができる。
物質偏重の文明のあり方に懐疑的で、透視能力を持っており、
古代からの霊的知識を万人に公開し、学問として成立させようとしました。
すべての人が「超感覚的認識」を持つことができ、「瞑想」と「集中」の行を
毎日15分行いさえすれば、自然と見霊能力を発現できると主張しました。
「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか?」では
具体的な霊的体験を得るための修行法について記しています。

林田明大(はやしだあきお)先生は1952年長崎県生まれで王陽明の思想と、日本の禅、ゲ一テ、シュタイナーの思想とを比較融合させた独自の研究で知られている陽明学研究者です。

対談では
ゲーテは人間には
「神々(こうごう)しいもの」が宿っていると言っています。
それが陽明学の言う「良知」と等しい。
現代人は唯物論に毒され
心の奥にある神々しいもの
霊的な存在を忘れてしまう。

シュタイナーは
人間は霊的な存在で
地球そのものを霊的な存在になるように
霊的なチカラを地球に増やすために存在していると言っています。

中庸の精神の大切さ。
人はそれぞれ違う。
だからこそ付き合い方も異なる。
距離感も人それぞれ違う。
程よさ、バランスが大切。

苦があり、楽がある。
苦と楽は本来一つのもの。
逆境は必ず来る。
逆境の中でこそ磨かれる。

目の前のことを一生懸命に行い、生きる。
孟子の言葉を題材しながらその大切さを言われていました。

嫌なこと、つらいことから逃げない。
中庸の精神。
松下幸之助の言う
素直な心が大切。

光の存在というものは不思議なもので
無私の存在である。

光そのものは何かの対象物があって
初めて存在がわかる。

対談の内容で印象に残ったのは以上の内容でした。

私も目の前のことから逃げずに一生懸命に生きていこうと
改めて思いました。
中庸の精神、バランスの大切さも思い直しました。

ご参加いただいた皆さん。


「姚江の会 東京」の林田明大先生と佐々木あきらさん 。
Zoomで対談を配信くださった堀越吉太郎さん、細野さん。
ありがとうございます。

今回も私の不手際でZoom音声が聞き取りにくい部分がありましたので
次回は改善したいと思います。

次回、第4回日本陽明学を学ぶ会は6月12日(土)12時から16時で開催します。
宮里哲男さんに
イエローハットの創業者である鍵山秀三郎相談役が広められた
「掃除道」「凡事徹底」の精神について鍵山相談役の数々のエピソードや言葉を紹介したいと思います。
かつて日本人が大事にしていた私欲を捨て公を大事にする考え方を一緒に考えたいと思います。

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