シンガポール。個人の実力がまさにダイレクトで反映される成果主義の国。制度設計も日本と大きく異なる。

2022年 6月20日(月)7時~
第449回朝活ネットワーク名古屋 は
【テーマ】シンガポールに興味がある方必見!?~40年間!経済成長を続けているシンガポール!その生活と日本との違いとは~
【進行役】 中根 隆 さん

本日の朝活では
シンガポールお住いの中根さんに
シンガポールについてお話しいただきました。
中根さんはシンガポールに住んでいる日本人向けに情報発信されている会社で
広告営業の仕事をされています。

40年間。経済成長を続けているシンガポールですが
住民は中華系が中心で
マレーシアのマレー人を優遇する政策に反発した
中華系の住民が独立を主導したとのこと。
これは私も知りませんでした。

一人当たりのGDPは72795ドル
日本の39340ドル
と比べてもかなり多い数字です。


日本よりも出生率が低い1.2パーセント

面積は東京の23区より少し広いくらいの面積しかない。

シンガポールは相続税や贈与税がかからず、キャピタルゲインも非課税、
所得税の最高税率は20%、法人税は17%と、とても税率が低い国です。

海外からの富裕層の人々の移住先となっています。

外国資本の誘致先として
金融ハブとして発展してきた国で
実力主義が徹底しており、
経済格差も激しい側面があります。

シンガポールにはCPFという
強制加入の積み立て年金制度があり
積立金は個人で行い個人に支払われます。

自分で積み立てたお金は自分にのみ分配されるシステムなので
非常にわかりやすい成果主義です。


日本は賦課方式なので
現役世代の支払った保険料が
現在の年金受給者に給付されるので
自分の支払った分が自分に戻ってくるわけではありません。
私たちが受け取る年金はその時の現役世代が支払った保険料から
支払われるのとは大きな違いですね。

シンガポールは
個人の実力がまさにダイレクトで反映される成果主義の国です。

制度設計のそのようにされています。

今回の中根さんのお話ではありませんでしたが
個人的に調べてみたところ
シンガポールでは
PSLEという全国統一テストを小学校6年生で受け、
これは人生を大きく左右する可能性のある重要な試験で、
この結果によって、中学校やその後の進路まで大まかに決まってしまうとのこと。

その後、進学先の学力レベルに応じてGCEという学力調査を中学卒業時に受け、全てに合格した生徒のみが国立大学に進学することを許されます。

トップの成績で大学に進学した学生には、学費・海外留学無料+生活支援金が助成されるという優遇処置があり、徹底した実力主義をシステム化しています。

試験の成績によって進路が振り分けられるシステムです。

このようなシステムであることを知ると
苛烈な競争社会であることがわかります。

住んでみてわかったのは
治安が非常に良い。

シンガポールの面積は狭いけど
生活するうえで不便は感じない。

中国人と間違えられることが多い。

食事がけっこうおいしい。

親切な人が多い。

ルームメイトの中国人がほぼ毎日、手料理を作ってくれて
とても親切だそうです。

シンガポールでは移民も能力により収入も変わってきます。
三種類の労働ビザがあります。

管理職や高技能職のビザ
中等度の技能のビザ
低技能のビザ

低技能のビザは
メイドなどに与えられるビザですが
メイドの給料はシンガポールドル500~700ドルくらいで
日本円にして5万円~7万円くらいなので
日本に来る技能実習生で工場や飲食店で働いている外国人に比べても
かなり低い給料なので
シンガポールで稼ぐにはどのビザを取得できるかで
かなり収入の差ができてしまいます。

個人的に調べてみると
低技能ビザの労働者の場合は
「シンガポール人や永住者の配偶者以外との間で子どもを妊娠すれば帰国しなければならない。 」
ということで低技能ビザで入国した人には厳しい国であることがわかりました。

中根さん。
私たちが知らないシンガポールという国について
現地の情報を交えて
お話しいただきありがとうございます。

日本と大きく異なる国の制度設計が
とても興味深かったです。




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