台湾の日本統治時代。日本人として誇るべき歴史。今の台湾・香港の危機は他人事ではない。

児玉源太郎


名古屋駅のマカロニで行われている金曜朝活で二宮尊徳の話をされていた
加藤 丈織  さんが台湾について話されるというので聴いてきました。

加藤さんは日本の歴史に詳しく、政治家を目指している方で、20代ですが
日本の歴史を良く勉強されています。

僕は司馬遼太郎が好きで、日本史が好きです。
高校時代、かなり勉強はできませんでしたが、日本史だけはクラスでトップの成績でした。
僕は幕末が好きです。
日本が欧米に占領される危機を感じ、江戸時代から明治時代に移行した時期。
明治政府は近代化をすすめ、日清戦争で勝利し、台湾を領土にします。

はじめて植民地をえた日本が
どのような植民地経営をしたのか?
台湾はかつて、どのような場所であり、
日本人がそこでしたことを聴きました。

台湾については
あまり私は知りませんでしたが
日本がどのような植民地経営をするか?
世界の注目を集めていた時期であるので
日本人はなんとしても台湾の植民地経営を成功させたかった。
はじめて日本以外に領土を得た日本の高揚感もあった。
新興国であった日本は「優等生」であろうとした。

第二次世界大戦で敗戦するまでの日本。
それ以前の日本は大きく違う。

敗戦前の日本の歴史には連続性があります。
日本人が積み上げてきた歴史があります。

1895年~1945年。
台湾の日本統治時代。
台湾は当時は衛生状態も悪い、
台湾は「清」の領土でありましたが
台湾を「化外の地」(皇帝の支配する領土ではない)として
統治には消極的で、台湾へ積極的に投資もしませんでした。

疫病が蔓延し、特に「水」が悪い状態でした。
アヘンも流行っていて、中毒者の数も多かった。

1895年から統治した日本。
はじめは苦戦します。
もう台湾への統治をやめて「フランスへ売却しよう!」という
台湾売却論までありました。

風向きが変わったのは
第4代台湾総督 児玉源太郎が赴任してからです。
児玉源太郎は日露戦争を勝利に導いた陸軍の実力者です。
民政長官に「後藤新平」を抜擢し、後藤新平が非常に良い統治政策を進めます。

後藤新平は生物学の観点から
文明的に遅れている台湾を統治するために
徹底的に台湾の人々の生活習慣と文化を研究し
台湾の文化を尊重しながら硬軟織り交ぜた統治政策をおこないました。

アヘンを専売制し、いきなり取り上げることはせず、認めました。
値段も高く設定したので、アヘンの撲滅も時間をかけて成功させます。

日本は台湾へ積極的な投資と開発を行いました。
衛生面の改善。
ダムの開発。
水道の整備。
水田開発。

ゲリラの抵抗、抗日運動もありましたが
台湾の統治は徐々に安定し
農業・工業・インフラの整備を進めることができました。

第7代台湾総督。
明石元二郎。
台湾電力を設立したり、日本人と台湾人が均等に教育を受けることができるように法を改正したり、台湾の大きく発展させました。
明石元二郎は生前から
「自分が死んだら、台湾に埋めてほしい」と言っていました。
まさに命を懸けて台湾に行って、懸命に仕事をしていました。

明石元二郎は台湾で葬られ、たくさんの寄付があり、立派なお墓が立てられました。

このお墓の場所は、第二次世界大戦後は中国からやってきた国民党の兵士や
難民がバラックを立てて住んでしまい、1994年になって当時の台湾市長が、彼らを退去させ、明石元二郎のお墓を掘り起こして、今は移転して、
台湾北部の三芝郷というキリスト教墓地 にあるそうです。

児玉源太郎・後藤新平・明石元二郎という優秀で命を懸けて
仕事をした日本人がいました。
その他にもたくさんの人が台湾に渡り、命を懸けて、仕事をしました。
それが今の台湾の発展、当時の台湾の発展に大きく寄与しています。

今、台湾は危機にさらされています。

中国は8月1日から台湾への個人渡航の停止を発表しました。

大きく経済力をつけた中国。
台湾に圧力をかけてきていることは明らかです。

7月には
「中国軍は祖国統一を守るために一切の代償を惜しまない 」
と中国軍の機関紙が評論を掲載しています。

香港のデモ。
台湾への圧力は日本にとって他人事ではありません。
中国の製品はどんどん日本に入ってきて、
中国の旅行客も日本のドンドンきて
中国の製品はかなり進歩してきています。
経済的にも大きく中国に日本が飲み込まれて行っているような気がします。
これは対アメリカにおいても同じことが言える面はありますけども・・・

隣国として協力をする部分も大切ですが、
中国への警戒は日本人としてしっかり持つ必要があると思います。

尖閣諸島にも中国の船がどんどん押し寄せてきています。

児玉源太郎が今の日本を見たら何というだろうか?と思います。

香港・台湾の次は日本。

だから台湾の情勢はしっかり気にして見ていきたいです。




台湾人と日本精神 (小学館文庫)

後藤新平

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