昨日、2022年12月2日
海老原嗣生(えびはらつぐお)さんの
円安、インフレ、株安、どうなる来年の景況!
〜2023年の世界経済は、いたるところ危険な落とし穴だらけ…〜
というセミナーに参加しました。
海老原氏はリクルート出身で雇用ジャーナリストとして活躍され
経済について独自の視点で語られている方です。
今年の7月にも海老原氏のセミナーに参加しました。
輸入業を仕事にしている私は
「為替」にとても興味があるからです。
「仕入れ」に直接、影響があるからです。
円安になれば利益が単純に減ります。
これは深刻です。
今年の7月に海老原さんがお話されていたのは
「 150円くらいまでは一時的にいっても、また110円くらいまでの円高に行く可能性が高い。 」
まさにその通りになりました。
私は2022年7月の時点ではどこまで円安が進むのか?
不安で一杯でした。
でも海老原さんのお話を聴いて、安心しました。
ジタバタせずに円安はいずれ収まるのだから
仕事に集中しようと思えました。
今回、海老原さんは何を語るのか?
それは
「世界の経済は
金融政策のしっぺ返しを受ける。」
ということ
世界中でバラマキ政策を続けた結果、
今のインフレが起きた。
イギリスのトラス政権がバラマキ政策を実行しようとしたら
市場の反発を受けて実行できなかった。
日本は国債を発行し
日銀がその国債を買う、買いオペをがんがん実施している。
日銀が国債をがんがん買ってくれるので
銀行は安心して国債を買う。
国債の価格は上がるため、国債の利回りは下がる。
日本だけでなく
世界中でこの政策を行った結果
世界中で金があまり
この15年で
低金利となり
バブルが起きた。
低金利ならば預金はしない。
株・不動産に金が流れる。
金利が安いので
借金して不動産や株を買う。
さらにコロナがやってきて
お金がさらにばらまかれた。
アメリカは高金利となり、FRBは売りオペを実施し
国債を売っている。
日本はいまだに低金利で、日銀は買いオペを実施
アメリカはインフレとなり、国債価格も下がり
金利も上昇している。
借金で株を買っていた人々は株を売らざるえない。
慣性の法則で
株が今までどんどん上がっていたので
株を買う人はまだいるので
株は短期的に上がることはあっても
上下を繰り返しながら
どんどんアメリカの株は下がるだろう。
世界経済的な地雷は
新興国・途上国の破綻が起こる可能性があるということ。
新興国の借金をしている。
それはアメリカドルで借りている。
アメリカドルの強くなり、新興国の借金は増えている。
トルコ・ブラジル・インドネシア
などの国の経済状況が不安である。
新興国は借金漬け
ドル高で借金は増えている。
破綻する国が出ることが予想される。
さらに中国の経済状況も悪い。
中国の日本化がはじまる。
中国は新興国にかなりお金を貸している。
これもアメリカドルで貸している。
中国の地方政府の借金が深刻である。
中国の地方政府は
地方融資平台という
借金するための機関を作っている。
ここの借金が深刻。
中国の不動産が値下がりを始めた今
深刻さを増している。
中国は海外から借りた金は踏み倒すということがあるので
信用を失い
海外からのお金も集まりにくくなる。
コロナのワクチンも
中国の国内製の効果が薄いものを使っているので
さらに若者を優先し、高齢者にワクチンを打っていないので
ゼロコロナ政策をやめれば
一気に感染が増えて
死者が増える。
新興国の破綻は
中国の破綻でもある。
ヨーロッパも
ウクライナの戦争で
資源高のあおりをうけて苦しい。
ギリシャ、イタリア、スペインなどの国は財政状況が悪い。
イギリスの例を見たら
バラマキもできない。
金利が上昇している今
ヨーロッパでも財政状況が苦しい国の破綻が起きるかもしれない。
アメリカでも
ユニコーン企業に対して
赤字でも、どんどんお金を貸し
SPACという制度を使い
上場させていた。
この制度は明らかなモラルハザードで
もともと利益が出ていない会社なので
大量倒産もありうる。
日銀の黒田総裁の任期も来年3月までだし
今の買いオペ政策を日銀が辞めれば
日本の金利も上昇し
為替も
円は1ドル100円に向けて
進んでいく。
経済に打ち出の小づちはない。
バラマキはいつか、そのつけを払う。
海老原さんのお話を聴いて
いろいろ考えることがありました。
日本は税収で足らない分を
国債を発行して
補っている。
国債は日銀が買い、
国債の価値を上げているため
金利は低い。
結果、円の価値は下がりつつある。
国債の発行残高も積みあがっている。
経済のことはよくわからないことが多いが
アベノミクスの金融政策が円の価値を弱くしている。
というお話は
私には衝撃的でした。
とても勉強になるお話で
ありがたい時間でした。
下記は海老原さんの書かれた本です。
買って読んでみます。
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