11月18日(月)の朝活ネットワーク名古屋の
佐々木 あきら さんの発表で
江戸時代に子供を教育するテキストとして
「小学」という書物を使っていたことを知りました。
「小学」とは今から800年前に書かれた書物です。
四書五経をはじめとする古い書物から大切な教えを選出したものです。
四書五経とは儒教の中で儒教の中で重要とされる9つの書物のまとめて呼ぶ場合の呼び方です。
徳川家康はこの四書五経が大好きだったそうです。
「四書」は大学・論語・中庸・孟子
「五経」は詩経・書経・礼記・易経・春秋
この儒教の重要な書物の中からの大切な教えをまとめた「小学」。
この小学の教えは江戸時代に人々の考えに深く浸透していました。
その教えを実践したことで日本人の質は格段に向上しました。
躾が行き届き、礼儀正しい国。
日本人の優れた国民性を作り上げた基本になる書物が「小学」です。
私は朝活で佐々木さんのお話を聴いて今の日本に必要なものは
「小学」の教えだと思いました。
小学を学ぼうとアマゾンで本を買いました。
それが
人間をみがく―『小学』を読む
人との接し方
ものごとの考え方
いかに生活していくかが小学には書かれています。
この「小学」を読む
人間をみがくを書かれた
安岡正篤(やすおかまさひろ)という人物を
私はほとんど知りませんでした。
9月に陽明学の研究家・林田明大(はやしだあきお)先生の勉強会に
参加したときに陽明学者・安岡正篤という方の存在を知りました。
自民党の歴代の首相の精神的な指導者で
指南役だったそうです。
今でいうメンターでしょうか?
吉田茂・岸信介・佐藤栄作など歴代の首相を支えています。
安岡正篤が語る小学は
小学は人間生活の根本法則。
掃除の大切さ。
勉強だけでは弱くなる。
掃除をすることは養生であり、療養にもなる。
親を愛し、長を愛し、師を尊び、友に親しむ道は
修身、斉家、治国、平天下といったことに発展することができる。
人間は絶えざる練磨によって直観が磨かれる。
人間が動物から進化できたのは
愛と同時に敬する心を持ったからである。
いくら肉がたくさんあろうとも
食欲を考えて食べ過ぎるようなことはしない。
酒はいくら飲んでも良いが、乱酔するまでは飲まない。
言うことに誠意があり、言ったことは守り、重厚で慎み深い行動をする人は
異民族の土地に行っても、信頼され、その意見が通るだろう。
それとは反対の人であれば
自分の郷里でも信頼されないであろう。
安岡正篤先生の言葉を調べてみると
心にしみる言葉があります。
私の心にしみた言葉をあげてみます。
「幸福な人生とは、
その人が一生の間に
どれだけ「幸せだ」という感情を
持つ事ができるかによって決まるもの。
こう考えると、
順風満帆の時もそうでない時も、
その時、「どう感じるか」が
重要になってくる。
つまり、いま、この瞬間を
どう思うかなのである。
今を幸せと感じられれば、
人生は「いま」の連続体なのだから、
一生が幸せなのである。
最後まであきらめなかった人間が、
成功しているのである。
一つの灯火を掲げて
一隅を照らす。
そうした誠心誠意の歩みを続けると、
いつか必ず共鳴する人が現れてくる。
一灯は二灯となり三灯となり、
いつしか万灯となって、
国をほのかに照らすようになる。」
これからも安岡正篤先生の書物を読み
勉強していこうと思います。
そうしながら、日々の生活の中で
自分を磨いていきたいです。
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