どういう思いでビジネスをしているか? その思いに共感できる、素晴らしいと思える。 一人一人の「倫理」が大切!


2022年7月4日(月)7時~
第451回朝活ネットワーク名古屋を開催いたしました。
【テーマ】ビジネスと倫理
~ビジネスパーソンに倫理が必要な訳とは?~
【進行役】 中島 正博 

高校時代に「倫理」という教科に出会い、「倫理」にハマった中島さん。
大学は名古屋大学文学部哲学科に学びました。
「哲学」を研究すれども
実践している人は少ない。
生活、ビジネスにおいて「倫理」を実践すること。
中島さんはそこに意義を感じ、ビジネスの世界で就職して働くことに
しました。

倫理の「倫」とは
人が集まっている様子
「理」とはルール。
そういう意味で「倫理」とは人が集まる場所のルールであるといえます。

社会が多様化している今
普遍的なルールは難しい。


「うまい、早い、安い」というのも一つの価値観ですが
多様化する社会では
「ゆっくり、丁寧に」
「いいものを、少しだけ」
という価値観の方も存在する。
いろんな価値観、
さまざまな幸せのカタチがあっていい。

かつて企業は商品を開発して
それがたくさん売れて儲かればよかった。

それだけでよかった。

でもその商品を販売することによって
誰かを傷つけたり
不利益を与えるものであってはいけない
世の中になってきている。


ウイグル問題に関してその企業姿勢が問題視された
ユニクロに代表されるように
大手企業もただ良い商品を安く製造し
大量に売れれば良いというわけではない。

高校の「倫理」の授業では
世界三大宗教
古代ギリシャ
古代中国
日本人の思想的潮流
仏教の社会的受容の変遷
朱子学・陽明学
自国独自文化の再評価
近代西洋思想史
など

さまざまな思想を学ぶことができます。
いろんな考え方を知ることで
ものごとを理解する引き出しが増えます。

メンタリストDaigoさんの
猫とホームレスの命に対する
発言が炎上したり
吉野家の役員の社会人向けの講座において
「若い女性を牛丼中毒にさせたい」という趣旨の発言があって炎上したり
その発言が世に出てしまうとどうなるか?

普段からの自分の発言を「倫理」に照らして
どうか?という視点が欠けている場合
ひょんなことから世に出てしまって
「それってどうなの?」という疑問の声が上がり
それが大きな痛手となることもありえます。


そういう意味では普段の思考と行動、発言がやはり大切になってきます。

あるSNSのプラットフォームでは
「メンタルヘルス」という言葉を検索すると
広告が表示されない。
ということがあります。
それはプラットフォームを運営している会社が
あえてそのように企業姿勢として行っています。

「メンタルヘルス」というワードを検索すると
公共的な悩み相談窓口の電話番号が表示されたりする。

ただ売ればよいということでなく
企業・ブランド・個人の価値観がより大切になってきている時代です。

大手企業はすでにそのことを今、まさに意識して行動しています。

大手が「今」やっていることは
中小企業もいずれ意識しなければならない問題です。

どういう思いでビジネスをしているか?

その思いに共感できる、素晴らしいと思える。

一人一人の「倫理」が大切になりつつある
「今」を感じることができるお話でした。

中島さん。
「倫理とビジネス」に関して
「倫理」という教科の説明から
さまざまな企業の事例
歴史的な思考の変遷などをお話しいただき
とても学びになりました。

ありがとうございます。

中島さんは
百貨店勤務を経て、
2019年4月に独立。
現在はさまざまな企業や個人の方のビジネスのコンサルティングや
伴走支援をされています。

ビジネスに対する悩みや問題を持っている方は
無料の相談の機会も作っておられますので
ぜひ相談してはいかがでしょうか?


中島 正博  さん

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