コンビニはインフラなのでしょうか?24時間営業すべきものなのでしょうか?コンビニについて思うこと。

最近、セブンイレブンの大阪のお店での24時間営業の問題が話題になりました。
加盟店オーナーが人手不足を理由に営業時間を19時間に変更。
これがフランチャイズ契約に違反するということで
1700万円の違約金が発生すると本部が主張。
対立が起こりました。

コンビニの現場のオーナーさんは
オーナーといえども立場が弱い。
フランチャイズオーナーというのはかなり従属的な立場とその時
僕は感じました。

現場のオーナーと本部とのコミュニケーションにも疑問を感じざるえませんでした。

営業時間すら自分で決めることができないなんて
普通に考えて
これはオーナーとは言えるのでしょうか?

今回はこの問題が理由でセブンイレブンの社長が交代となりました。
正直、驚きました。

セブンイレブンは子会社です。
セブン&アイ・ホールディングスが親会社でその傘下にある子会社です。
セブン&アイ・ホールディングスの井坂隆一社長が社長交代の理由を話しています。
「24時間営業に対応できなかったというよりは、コミュニケーションのパイプの根詰まりが組織的な問題があった」
と。

新しくセブンイレブンの社長は長い間加盟店と接点を持ち、人事労務に強い永松副社長を抜擢し、社長にしたとのこと。

長く成長してきたコンビニ業界も今は曲がり角です。
市場は飽和してきました。

セブンイレブンも明らかに利益の確保に躍起になっている姿勢も見えます。

僕の家からは徒歩3分の場所にセブンイレブンがあります。
我が家のインフラでもあります。
とても便利です。

ただ最近はどんどん値上げしています。
安い100円くらいの商品がなくなってきています。
先日、ローソンに言って驚きました。
セブンイレブンより商品が安いのです。
セブンイレブンでは130円するシュークリームが108円くらい。
セブンイレブンで128円くらいする豆大福が80円くらいで販売されていました。
ローソンのほうが安い商品を置いています。
セブンイレブンは明らかに売っている商品の価格が高いです。

ここ3年でこの流れを感じます。



2016年4月。
今から3年前。
セブン&アイ・ホールディングス では社長交代がおこりました。
セブンイレブンの事業を立ち上げて、セブンイレブンの事業たちあげた
セブン&アイ・ホールディングスのCEO(最高経営責任者)で日本のコンビニ文化の立て役者である鈴木敏文会長(83)が、退任を表明しました。

鈴木氏セブンイレブン社長兼最高執行責任者(COO)の井阪氏を退任させ、後任に古屋一樹取締役執行役員副社長を昇格させる人事案を提出したが、否決され、退任しました。

実質的なクーデターです。

これを主導したのが
現セブン&アイ・ホールディングスの井坂隆一社長 です。

鈴木氏は退任会見でセブンイレブンの将来を危惧していました。
新しいイノベーションが社内でおきていない。セブンイレブンは今まで新しいことをどんどん打ち出してきた。
他社のマネをせず、常に新しいことを先取りしておこしてきた。
ただ今はその動きがなくなってきた。

退任したくやしさもあったのでしょうが、かなりセブンイレブンの将来を悲観し、心配し、自らを追い出した井坂氏のことを批判していました。

この2016年のクーデター事件以来、
セブンイレブンの商品の価格はどんどん高くなっていき、競争力も失いつつあるように思えます。

おでんの100円セールもなくなりました。

確かに商品の質は良いが、価格はじりじり高くなっています。

この前は、メルペイ使えば、70%還元のセールも開催していました。

でもこれはID支払いに限定され、非常にわかりにくいものでした。
IDをダウンロードできないと使えないもので
僕の格安スマホでは使えませんでした。

反面ローソンではメルペイの支払いをID支払いに限定していなかったので
バーコード払いに対応していましたので僕でも50%還元の恩恵を受けることができました。

ローソンは商品の価格もセブンイレブンより安いものも置いていて、
価格帯が広いです。
今回のメルペイへの支払いの対応も早いです。

ローソンはコーヒーマシンがセルフでなく、レジ内にあるところはダメだと思いますが、今回のキャッシュレス決済の対応の早さは良かったと思います。



ただコンビニは24時間営業しなければならないか?
これがセブンイレブンのブランドなのか?
コンビニの使命なのか?というと
そうではないと思います。

労働力の確保が難しい現在。
一部の街中の繁華街の店以外は
7時から23時とか
5時から0時とかでもよいのではないでしょうか?

現場は明らかに疲弊します。
その労働力不足のしわ寄せは明らかにフランチャイズオーナーにいきます。

今回の営業時間短縮した東大阪市のセブンイレブンのお店も
確かに売り上げは減りましたが、利益は増えたといいます。

店舗の状況に合わせて柔軟に対応するというのがこれからのコンビニのあり方ではないでしょうか?

ローソンでは本部とオーナーとの関係性は以前はあまりよくなかったそうですが
2002年に三菱商事から経営再建で乗り込んできた新浪剛史氏が、関係性をかえて、本部とオーナーのあいだで話し合いの場が持たれるようになり
本部とオーナーのコミュニケーションの問題は大きく改善されたそうです。

これからの時代は共存共栄を目指す会社が生き残っていくと思います。

これからはコンビニは市場の飽和・労働力不足により
そのあり方は変わってくると思います。












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