2025年12月15日(月)7時~
第619回朝活ネットワーク名古屋 を開催しました。
【テーマ】16年間の教員生活に一度区切りをつけて気づいた、
「働き方は一つじゃない」〜本屋と教室を行き来するブタコヤ店主の在り方〜
【進行役】船張 真太郎(ふなばり しんたろう)
2025年、本屋づくりを実現するために
16年間勤めた教師の仕事を退職し、
名古屋市南区笠寺に新刊書店「ブタコヤブックス」を開業された船張さん。
築70年の建物を借り、DIYで本屋をつくられました。
お父さんが学校の先生になりたかったけどなれなかった。
小さい頃から「学校の先生はいいよ」と言われ、
父親の「敵打ち(かたきうち)」のような気持ちで教師になりました。
先生は
半分、誠実で
半分、嘘つきな仕事と考えている。
すべてキレイごとで正論で仕事に挑んだら、ツラくなる。
教師の仕事は、長時間労働。
学校では「先生」として学校にいるのではなく
「おじさん」としてそこにいるようにしている。
本屋が昔から好きだった。
本と本屋に助けられた。
本屋はただ居るだけが許される場所。
今は本屋がどんどん減っている時代。
名古屋でも
七五書店が閉店。
ちくさ正文館書店も閉店。
その頃から全国の色んな本屋をめぐりました。
本屋閉店のニュースばかり
そんな中、一つくらい本屋が増えたニュースがあってもイイではないか!
という思いで本屋の開業にいたります。
本屋という「場」があることは強い。
教え子がフラッと訪ねてきたりする。
「何かに困ったらまたおいで、お金なんて使わなくていいからさ」という言葉が
自然と出せた自分がいた。
かつて、小さい頃
お父さんが、家の敷地に別棟で小さな小屋を作ってくれた。
その小屋は子供たちのたまり場・秘密基地のような存在で
落ち着く居場所。
さまざまなものがそこにあった。
小さい頃からよく食べて体格がよかった船張さんだったので
その小屋を「豚小屋」と名付けた。
そんな思いでもあり
ご自身が開業した本屋を
ブタコヤブックスとしました。
学校は来てくれることが当たり前の世界。
本屋は来てもらうことに莫大なエネルギーを必要とする。
学校はどんな人も相手にしなくてはいけない。
自分で開業した本屋は一応、NOと言える環境。
一日3時間はサバティカルタイムとして
自己成長の時間とした。
昔から書くことが好きだったので
ひたすら書き続けた。
それが出版にもつながった。
若い頃、日本一周もした。
その体験をMIXIで日記として書いたものを公開していた。
それを見た方が、著者として大歓迎してくれる体験をした。
小さい本屋は本は買い切りで返品はできない。
正直、そんな儲かる商売でないかもしれない。
本屋を開業することでいろんな人に会えた。
このつながりを教育現場に生かしたい。
SNSを駆使して
どんどん発信されている船張さん。
大切なことは一歩踏み出す勇気。
あと先考えずやってみる。
来年からは当初の予定通り
本屋の店主と小学校非常勤講師を兼務し、“教員による本屋” あるいは
“本屋をしている教員” として活動する予定です。
船張さん。
思いのこもった貴重な発表をありがとうございます!
ブタコヤブックスのインスタ


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