日々感じて、こころとからだを整える。こころとからだは一体である。東洋医学は奥が深い。

2020年12月13日(月)7時~
第425回朝活ネットワーク名古屋 を開催しました。
【テーマ】あなたは今、笑っていますか?怒っていますか?
~こころとからだ「心身一如」~
【進行役】所 崇

所さんは明治維新のころから医学に携わられている家系で
先祖の 所郁太郎 は司馬遼太郎の「美濃浪人」という短編小説に
描かれています。
幕末の志士であり、明治政府の要人であった
井上薫こと井上聞多が襲われて瀕死の重傷を負ったときに
居合わせて、応急処置を施し、4時間かけて傷を縫いあわせます。

所さんは祖父の代から針灸院をやられていて
現在はお父さんの跡を継ぎ
新栄で
雲竜ビルはり治療室をやられています。

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名古屋市立大学・富山大学で学ばれたのち
アメリカに留学されていたころ
アメリカの医療の現状に驚きます。
アメリカには日本の国民皆保険制度はなく、
医者にかかるとその費用は
10割負担です。

盲腸にでもなれば
日本では手術を含めて
30万円からの費用でできますが
アメリカだと
150万円は
最低の費用で掛かります。

手術が終われば
1日か2日で病院を出されてしまいます。
日本では手術が終わった後3日くらいは入院させるのが普通です。

こんな感じですから
日本とアメリカでは
医療に対する考え方がまず異なります。

日本では病気にかかれば医者に行けばいいやという感じなので
お医者さんによって治療・投薬がおこなわれます。

アメリカではなるべく医者にかかりたくない。
だから「予防」が大切になってきます。
ドラッグストアで扱われているお薬の種類も日本よりはるかに多いです。


所さんは祖父の代から鍼灸院をされている関係で
子供のころはよく調子が悪そうだなとみなされると
お灸を施してもらっていたそうです。
そうして風邪になるのを防いでいた。
それが当たり前と感じていた。

確かに
毎日接していれば
その人の健康状態はわかりますよね。
医術の家庭ではなおさらです。
病気になる前に整える。
調整する。

予防は一つのキーワードです。

病気にかからないようにするということです。


現代医学では病気であると診断し、処置が行われます。

病気とみなしてはじめて対応します。

でも東洋医学ではそもそも病気と分けないのです。
病気も健康の間にグレーなゾーンがあるのです。
病気とも健康とも言えないゾーン。

アンパンマンで言うと
西洋医学はアンパンチでバイキンマンをぶっ倒すイメージ
東洋医学はバイキンマンともうまく付き合おうというイメージ

東洋は分けない世界。
東洋は湿潤な森林の文化であり、多神教・感じる・慣用的
西洋は乾燥した荒野の文化であり、一神教、信じる、排他的

東洋医学では「氣」の流れを重要視します。

戦前までは「氣」という感じで表現しました。
米という字は四方八方に広がっていくイメージがあります。
反対に「気」という字は
〆しめという感じで閉じ込めるイメージがあります。

本来の氣のイメージは氣という字が近いです。

氣はやり取りができるので
所さんはマラソンをされるそうですが
レースの時にハイタッチをすれば加速する感じが得られてよいとのこと
特に子供とハイタッチをするとよいそうです。
エネルギーをもらえる。
子供はエネルギーが有り余っているから。
氣があり余っているのです。

世の中にもリズムがあり
2020年は不安
2021年は不満
2022年は不遜
の時代になるのでは
所さんは予想されています。

所さん自身、患者さんを診察される中で
2019年くらいまでは診察中にマッサージなどされていると寝る人が多かった。
でも2020年以降コロナが流行って以降
話す人が多いそうです。
1時間の診療の間、ずっと話している。
この現象は
コロナで人との触れ合いが減り、さみしい人が多いのではないか
話したりない人が多いのではないかと思われます。

同時に内なる怒りを持っている人が増えているのを感じるということ。

江戸時代の儒学者であり、医者でも会った貝原益軒も
その著書「養生訓」の中で
「怒らず恐れず悲しまず」の重要性を説いています。

怒りは良いことはないです。
私も「内なる怒り」を持っている自分を感じます。
むしろ原動力にしている面があるので、これは改めねばならないと思います。

心身一如(しんじんいちにゅ)
心と体は一つであり良い悪しで分けない。
という考え方が東洋医学ではあります。



肺が弱い人は辛い物が好きであったり
恐れを抱いている人は腎が衰えていたり
我が強くなったり
塩辛いものが良かったりする
怒りを持ちやすい人はすっぱいものをとるとよかったり
いろいろ東洋医学の間では相関関係があり
このつながりの考え方が面白いです。

健康の基本は
食事
睡眠
運動


これらを整え、
病気にならない
予防を考えて生活していきたいと思いました。

そのような意味でも筋トレはとても体に良く
私も散歩と腕立て伏せと腹筋はやろうかなと感じました。
あと自分の心を見つめる瞑想をしようと思います。
心の内観。大切ですよね。

食事も野菜中心で
根菜を多くとり
甘いものとお酒はある程度控えて
部屋の整理整頓を心掛け
日々自分をと整えながら生活していきたいなと感じる、
とても内容の濃い発表でした。


所さん。
ご自身の独自の内容の詰まった素晴らしい発表をありがとうございます。


今の病院は回転重視で診療時間が短くなりがち、
東洋医学では様々な質問や体に触れるなどしながら
見て感じて
1時間かけてじっくり診療するので
全体的に多方面からアプローチして施術いきます。
最近では所さんは病院の先生とも連携されながら、
鍼灸院をやられています。

ぜひ興味のあるかたは所さんに連絡してみてください。

新栄
雲竜ビルはり治療室

https://www.hariq.net/d_search/detail.php3?id=2856

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