徳島でパッとせず、いつも店長からネチネチとつめられていた僕は
高松転勤で張り切っていました。
僕は社員一人で運営する店が大好きでした。
徳島に異動になる前、香川県宇多津町のマクドナルドは一人で運営して大きな成果を上げた時もありました。
上司がいないのでのびのびと働くことができます。
自分の裁量でいろいろ決めることができます。
長女がまだ生まれたばかりで生後1か月でした。
嫁さんは香川県丸亀市出身なので香川に戻れることに大喜びでした。
しかも異動したお店はアルバイトが足らなくて、毎日、行列ができるマクドナルド。
特に土日は大行列。
燃えました。やりがいがありました。
アルバイトはもう行列ができることが当たり前になっていたので
お客様をお待たせしている意識もなく
たんたんと仕事をしていました。
はじめの赴任した一か月で在籍しているアルバイト全員と面談をしました。
17人しかいなかったけれど、アルバイトが足らなかったけど
さらにシフトの提出率が悪かったので、人不足に拍車をかけていました。
「こんなに行列ができるマクドナルドはない。おかしい。」
「なんとかしたい。」
「助けてほしい。」
とみんなに伝えました。
アルバイトの話も聞きました。
「頑張っても時給が上がらない。」
「いつも店が忙しくて、しんどい。」
「人が足らないから余計にしんどい。」
今はしんどいけど、4か月後の7月までには人を増やしたい。
このまま夏休みを迎えたらエライことになる。
頑張ったら頑張った分時給はあげる。
能力が高い人が増えて、少ない人数でお店を運営することができれば
それだけ時給はあげることができる。
と伝えていきました。
個人の事情。
この額は稼ぎたい。
クラブ活動で忙しい。
掛け持ちをしている。
もっと仕事を覚えたい。
それぞれのアルバイトの意見を聞きました。
仕事では彼らの行動を見て、声をかけていきました。
「ポテトを入れるスピードが早くなった。」
「ハンバーガーをラップするのがきれいになった。」
「自然な笑顔がでるようになった」
「ちょっと塩の量が多いんじゃない？」
「もっと真ん中にドレスしてほしい。」
「少し表情が硬いかも？」
できるだけその仕事ぶりを伝えました。
シフトには妥協せず、できるだけの協力を求めました。
僕も店の営業時間10時～22時まで一生懸命に働きました。
店でずっぽり初めの半年は働きました。
店で働く以外にもやらなければならない仕事はたくさんあったので大変でした。
（今の高松サティの写真 サティからイオンになってます）
当時、運がいいことに
「タウンワーク」というリクルートの雑誌が高松で創刊になり、
写真を大きく掲載できるということで
担当者と打ち合わせをして
「楽しそうにみんなで話している姿」を掲載し、楽しいお店の雰囲気を伝える原稿をのせてもらいました。
今まで求人誌に掲載しても2人～4人くらいだったのに
20人くらいの応募があり、アルバイトを夏までに25人まで増やすことができました。
結局、僕が高松サティ店を離れるまで
常に毎月前年の売り上げを超えることができて
平均売り上げが月700万円のお店を1100万円まで増やすことができました。
アルバイトの人数も40人まで増やすことができました。
当時の上司もネチネチとつめてくるタイプでなく
仕事を基本任せてくれて、認めるところは認め、ダメなところはしっかり指摘してくれる人だったので
仕事もやりやすく運んでいきました。
アルバイトにはいろんな人がいます。
特に高松サティのお店は個性豊かな子が多く、
みんな仲が良かったです。
とてもフレンドリーなお店が大好きな子が多くて
僕もやりやすかったです。
とても忙しいお店で僕も燃えていたし
アルバイトとも正面から向き合って仕事をしていたので
言い合いになったり、けんかすることもあり、いろんなことがありましたが
結果的にはいいチームワークの良いお店になりました。
台風で高松が50年ぶりに海に浸かったときは、高松サティのマクドナルドも海に沈んでしまいました。
でもここで僕には大きな学びがありました。
環境が変われば、それをきっかけに変わることができる！
やる気があり、仕事にドハマりすれば成果が出ることを学んだ2年半でした。
最後僕が異動になるときの送別会では
僕が大好きなマイナーなロックバンド「イナズマ戦隊」の曲「青春ごっこ」をみんなで歌ってくれました。
まさに高松サティはでの仕事は「僕の青春」でした！
そうして僕は次は高松のマクドナルドで一番大きなドライブスルーのお店。
屋島店。に異動になりました。
ここもアルバイトが少なくて、大変なお店でした。
しかも売り上げが大きく、営業時間も24時間に移行しなければならなかったので
さらなる試練が待ち受けていました。
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