中学時代の国語の先生。中村先生。授業に命を懸けていました。その熱量がガンガン伝わってきました。

  • 先生の存在は大きい
  • 一番印象に残っている先生、中村先生
  • 思いを込めて、魂込めて語る先生は素敵

最近、三女が学校に行きたくないと言います。
クラスの雰囲気があまり良くない。
担任の先生がうつ病で心を病んで休みがちだそうです。
クラスの統制がとれず、授業中の私語が激しい。
学級崩壊気味なようです。
やはりクラスの雰囲気は担任の先生の影響は強いと思います。

三女はクラブ活動はテニス部に入っているのですが
テニス部の顧問の先生もうつ病で
クラブの練習の日程がなかなか決まらない。
金曜日に土曜日と日曜日の練習があるかどうかわからない。
そんな状態です。

先生にもいろんな先生がいます。
今の先生はなかなか大変だとは思いますが
先生がうつ病になるのは残念です。

三女にそんなことがあったものだから
私の中学時代の先生を思い出してみました。

そうしたら思い出しました。
私の中学時代の国語の先生だった中村先生。
とても個性的な情熱あふれる先生でした。
中学三年間。
中村先生から国語を学びました。
中学一年、二年のときは担任の先生が中村先生でした。
40代で女性の先生でした。

中村先生は授業に命を懸けていました。
「私の授業は私の芸術作品だ。
そのために準備をとてもしている。」と自ら言っていました。
中村先生の授業中に私語でもしようものなら
「おらあ~お前!私語をするな。私が授業をしているんだ。
私は授業に命を懸けているんだ。そのための準備もしっかりしてこの授業に挑んでいるんだ。その私の授業中に私語をするのは許さん。私語をするなら出ていけ!」と言っていました。

中村先生は45分の授業の中、15分から20分は
教科書の題材の中から話を広げて
様々な話をしてくれました。
本が大好きだった中村先生は
大きな声で熱意をもって話していました。
たくさんの作家の話をしてくれました。
井上靖
山本周五郎
池波正太郎
斎藤茂吉
北杜夫
夏目漱石
川端康成
太宰治
谷崎潤一郎
三浦哲郎
トルストイ
カフカ
ヘルマンヘッセ
アガサクリスティ

様々な作家の作風や人生を面白く、情熱的に語ってくれました。
教科書の内容よりもその話が最高に面白く
世の中にはいろんな人がいて、さまざまな人生があることを知りました。
いろんなドラマがあることを知りました。

授業にかける真剣度が他の先生に比べて
格段に高かったです。

ご自身の話もよくされていました。
お見合いを50回以上して結婚したこと。
結婚した旦那さんはイケメンなこと。
趣味はトイレの研究で世界中のトイレを研究していること。
新任のころの経験談

情熱的に授業をしてくれる先生でパワフルな人だったので
クラスも統制がとれていましたし
授業中に私語をする人もいませんでした。

たくさんの文学作品を紹介しながら
授業を進めていく中村先生の話はとても個性的だったけれど
世界が広がりました。

情熱的な語り口で思いをもって語られる中村先生の授業は
いつもあっという間に時間が過ぎました。
中村先生自身も授業をすることが大好きだったと思います。

中村先生はうつ病からは程遠い感じの先生でした。

先生が授業するのが大好きというのは大きいと思います。
45分の授業に自分の思いを込める。
熱い思いは伝わります。

中村先生はいろんな文学作品や作家の人生を語ることで
世の中の多様性と広さを教えてくれたような気がします。
そして世の中の面白さ、無常さも感じることができました。

三女の先生の話を聴いて
久しぶりに中村先生のことを思い出せてよかったです。

学校の先生は元気であってほしい。

親を愛し、長を敬い、師を隆(たっと)び、友に親しむ。
小学の教え。
これが今の日本に必要な教え。
だと思います。




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