なぜ愛知県は日本を代表するウナギの産地となったのか?

僕は今年の9月までウナギ屋で10年間働いていたので

ウナギには詳しいです。

愛知県の人はウナギが好きな人が多いです。

濃い味が好きな人が多いです・

これは愛知県で昔から作られている「たまりしょうゆ」によるものです。

たまりしょうゆで

料理に味付けをすると当然、味は濃くなります。

たまりはうまみが強く、とろみがあり、濃厚なのです。

愛知県の食文化はたまりしょうゆと八丁味噌。

どちらも味が濃いですね~

    

愛知県は大豆の生産がかつて盛んでした。

ですからしょうゆは普通は大豆と小麦で作るのですが

「大豆」だけでしょうしゅを作ったこれが「たまりしょうゆ」なのです。

ちなみに愛知の誇る「八丁味噌」これも「豆味噌」です。

愛知県は「大豆の食文化」なのです。

    

ウナギのたれは「たまりしょうゆ・砂糖・みりん」だけで作られています。

この濃厚な味。

たまりしょうゆの味つけになじみがあり、とても好きなので

愛知県の人はウナギが大好きなのです。

    

愛知県はウナギの生産量も全国2位です。

かつては1位でしたが、今は鹿児島県に抜かれました。

   

ウナギの産地は三河一色町です。

合併されて西尾市の三河一色町。

   

今から60年前。1959年。

伊勢湾台風で

甚大な被害をうけた三河一色町。

農地が水に浸かってしまった。

その復旧事業として

水に浸かってしまった農地を「ウナギの養殖池」に転用して

「ウナギの養殖」に本格的に取り組みました。

   

県立水産試験場が一色町にあり、

「ウナギ養殖の技術」があり

「ウナギの子供であるシラスウナギの漁が盛ん」

「矢作川の水質がきれい」

ウナギの養殖に必要な「原材料・技術・水・場所」がそろっていた。

この伊勢湾台風が三河一色町をウナギの一大生産地にしたきっかけです。

   

それまでは三重県がウナギの一大生産地でしたが

逆にここは伊勢湾台風で甚大な被害を受けて、なくなっていきます。

その名残で「三重県の津市」は人口当たりのウナギ屋が一番多い。

    

    

なにがきっかけでどうなるかわかりませんね。

   

ウナギは栄養価も豊富で、すばらしい食べ物です。

名古屋名物「ひつまぶし」も名古屋人独特の合理精神が生み出した食べ物だと思います。

ひつまぶしについては後日また書きます。

    

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