明治生まれの経営者 出光佐三・松下幸之助。その思想と哲学とは・・・

2020年8月3日(月)7:00 ~
第360回朝活ネットワーク名古屋
【テーマ】日本精神を体現した経営者たち〜アフターコロナを生き抜くための智慧とヒント〜
【進行役】尾花智明(おばなともあき)

75年前、大東亜戦争に敗れた日本は、その持ち前の特性を活かし、極度の貧困から目覚ましい発展を遂げ、世界の大国へと見事帰り咲きました。

その戦後の日本経済を支え、先頭でリードし続けた二人の名経営者が、松下幸之助と出光佐三です。

日本が誇る名経営者の思想・哲学をご紹介いただきました。

明治生まれの経営者。
出光佐三。
松下幸之助。

大東亜戦争が終わった
2日後の8月17日
出光佐三は言った。
①愚痴をやめよ。
②世界無比の3千年の歴史を見直せ。
③そして今から建設にかかれ
焦土と化した日本。
今更、何を言っても始まらない。
日本人ならできるはず。
いまから前を向いて立ち上がろう。

出光興産は
大家族主義を唱え
定年制もなく
労働組合もない
出勤簿もない
給料を発表しない
給料は生活保証である
という会社であった。

人間はお金で計れない。

現代の経営者と真逆の考えである。
今の日本ではリストラ、早期退職が当たり前となっている。

出光佐三の会社経営は大家族と同じである。
この考えは素敵だ。

1970年代の労働争議とは無縁だし
出光の従業員は会社を信じていたし、会社の危機には会社のために信じて
働いたという。
従業員と会社の間に信頼関係があったのだ。

大東亜戦争の終わった翌日に
日本精神の覚醒を説いた松下幸之助。
誇り高き日本人たれ!と
説きました。


余裕を持とうと思わなければ
余裕を持てない。
まず思わなければそれは実現できない。

ものごとをありのままに見る。

素直であること
を説きました。

私心なき曇りのない心。
の大切さ。

晩年。
日本の将来を思うと涙したという
松下幸之助。

彼は何を思って涙したのか?

彼が見た日本の将来は日本の今なのではないだろうか?

今の日本人は日本精神を持っているのだろうか?

素直であり
道徳観があり
ものごとをありのままに見る。

「鳴かぬならそれもまたよしホトトギス」
ホトトギスが鳴くことを期待しない。

「雨が降れば傘をさす」
当たり前のことを当たり前にする。

昭和30年代
大型コンピューター事業に進出していた松下電器。
日本には7社がこの事業でシェアを争っていた。
日本よりはるかに規模が大きい市場のアメリカでは
IBMの一人勝ちであった。

それを知った松下幸之助は
撤退を決意する。

日本で7社もコンピューター事業に進出しているのは多すぎるという。

ものごとをありのままに見る。

和を尊び
主座を保つ。

調和を大切にし
日本人は外国から思想や文化を輸入しても日本流に咀嚼して
吸収する。

出光佐三
松下幸之助

この二人の経営者の思想は
今の時代に生かすことはできると思う。

日本人としての誇り
歴史
従業員への信頼

をふまえて
会社を経営する。

国家のため
会社のため
自分がある。

そのような感覚は当時の時代背景も大きな要素ではあると思いますが
今にも生かすことができると思います。

尾花さん。
素晴らしい経営者のお話をありがとうございます。

尾花さんは
一般社団法人ジャパンウェイ・リーダーシップ協会 の理事をされています。

日本的在り方(ジャパンウェイ)を兼ね備えたリーダーになるための学び&実践舎です。

https://a-j-l.jp/



















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