20歳の時の体験~阪神淡路大震災編3~

震災後5日ほど経ったある日。

災害復旧のアルバイトの仕事が終わり

避難所の小学校の体育館で無料配布されているスポーツ新聞を読んでいました。

そこにあった記事に目を奪われました。

「震災関連銘柄」が急騰!

儲けるチャンス到来!

当時、僕は地震に遭遇して「なんでこんな目にあわなあかんねん!」と怒りに満ちていたので

「地震が金儲けになるチャンス」と捉える記事に憤りを感じました。

でも「株」なんてそういうもんなんだろう。と思い直し、

「株」買ってみようかなあと思いました。

まず神戸がどんな状況なのか確認しようと思い、

翌日、原付に乗って住んでいた西宮から神戸に向かいました。

神戸はすごい状況で

芦屋から阪神高速の高架が倒れ、ビルも倒壊し、

長田区では一面が焼け野原になっている地域もあり、

西宮もひどかったけれど、さらにひどい状況でした。

こんな状況なら確かに復興需要はかなりある。

これは新聞に書いてある通り、「建設株」が上がるだろうと思い、

当時、株を買うお金のなかった僕は、さらにその翌日

実家の奈良に帰り、父に話をして

100万円の借金を頼みました。

当時、父は銀行の支店長をしていてかなり収入がありました。

父は「株式投資」が大好きで、それだけでなく「不動産投資」や「ゴルフ会員権投資」をしていたため

バブル崩壊でかなり借金もありました。

100万円くらいならさらに借金できるので、100万用意してくれました。

条件は一つ。

父がその時言ったのは

「1か月で返してや。

そういうことだったら建設株は上がると思うけど、一時ドカンと上がってまた下がる。

ドカンと上がった時に売ってしまえよ。」

その100万円で証券会社に口座を開き、100万円で建設会社の株を買いました。

地震をきっかけに株を始めることになりました。

その根底に地震で被害に遭っただけで終わりたくない。

どうせならチャンスに変えたい。

そんな思いがありました。

続く・・・

 

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