満足のいく、良いリフォームとは、どうすれば実現できるのか!

2024年5月20日(月)7時~
第541回朝活ネットワーク名古屋を開催しました。
【テーマ】リフォーム。生活や家族で変化する家のお話
~いろんなリフォームのカタチがわかります~
【進行役】佐藤 のりこ


建築の専門家(一級建築士)であり、空間の専門家(インテリアデザイナー)でもあるNOCO DESIGN一級建築士事務所 所長の
佐藤のりこさんに発表していただきました。

「業界の関係者でない限り、リフォームや建築を行う機会はそうそうない。
だからこそ、そういった方々が、家のリフォームという一大事を行う時に、
なるべくトラブルを回避していただけるように、
なるべく満足のいく、良いリフォームをしてもらえるように、
有益なお話をしたい。 」
という思いをもって語っていただきました。

インテリアデザイナーの佐藤さんが一級建築士になった理由は
「職人さんに的確な指示が出せなかったから」
建築の知識がないと職人さんと上手に話ができない。
インテリアの専門家としても一流になれないと感じたから。

リフォームにはいろんなケースがある。
誰に頼むかが大きい。

①職人さんに直接注文
一番安いが、職人さんと知り合いでない限り
見つけられない。
リフォームは複数の職人がたずさわるので
工事の管理をしてくれる人が必要になるので、実現は難しい。

②工務店
新築一⼾建てを建築できる実力があるので
大がかりなリノベーションと
デザインにこだわらず価格重視のお客さんとの相性がいい。

③ハウスメーカー
小さなリフォームから新築一⼾建てまで。大がかりなリノベーションが可能。
当たり障りのない、画一的なデザインのものができる傾向にある。
担当者により仕上がりに差が出る 。
広告費をかけているので、そのぶん、価格は高くなる。

④リフォーム会社
500万円未満の工事は建設業許可不要なので、
誰でもはじめやすい。
職人さんがチームを作って管理までやってくれるイメージ。
コスト重視の人と相性がいい。
デザイン力や設計力は期待出来ない。

⑤設計事務所
かっこいいデザインを考える。
使い易い間取りを考える。
メリット:完璧なリフォームに近づく 。
デメリット:設計料がかかる。

⑥インテリアデザイナー・コーディネーター
インテリアデザインを完璧にしたい人に。
家具のレイアウトと動線 (使い勝手)を考えてくれる。
家具・カーテン・アート・観葉植物まで、
インテリアのスタイリングをしてくれる。
建築的な知識は少ない。(設計者と組むことでカバー)。
デザイン料がかかる。

①~⑥のどれでもリフォームできるが
得意分野が違う。

良いリフォームには施主と設計、施工の思いが近いことが大切。

依頼先を間違えないことが大切。

まず自分がどんなリフォームをしたいか?
知ることが大切。
リフォーム例を見るのも良い。
・住宅情報雑誌
・ポータルサイト

相見積をした方がいいのか? 答えはNO!
お施主様にも相当な時間と負担がかかる。


A社で出したプランと見積を、そのままB社に持っていき見積してもらうのは
タブー。 A社の担当者が時間をかけて一生懸命作ったプランを、B社が安かったという理由で依頼するのは法律違反ではないがマナーに反する。

相性の良い会社を見つけてから、そこにプランを考えてもらったうえで、
見積を出すのがベター。

良いリフォーム会社の優秀な担当者を見つけることは難しいが
相性の良い会社を見つけることはできる。


リフォームは「クレーム産業」 失敗の多い業界 リフォームは、
建設業のなかでも、とくにクレームが多い 。

なぜ失敗するのか?
・元の正確な図面が無い限り、天井裏や壁や床下内の構造を想像して進めるしかない 。
・元の正確な図面が無いケースの方が多い。(設計事務所は正確な図面を残す) ・丁寧に設計していても見落とす事がある。
・建築基準法は解釈が難しい法律。答えはひとつでない

しつこく営業するところは止めたほうがいい。
契約してからも会社都合優先に進めようとする。
良い業者は宣伝をばんばんやらなくても口コミで仕事が来る。

見積無料の会社は設計も無料。
受注出来なかった時の経費は、受注した人の見積にオンされている。

相見積は推奨出来ない。施主も疲れる。
会社のウエブサイトを持ち、きちんと想いを語っているところを選ぼう。

設計事務所やインテリアデザイナーは、考える事で報酬をいただく。
デザインにこだわる人は費用をかけて専門家に依頼するのがベター。

デザイナーやコーディネーターは出会いにくい。SNSで検索してみよう。

すべてを完璧にしたい人は設計事務所。

住宅雑誌やグーグル検索 コスト面に関心が行きがちですが、
安いから良い訳ではないし、設計事務所が高いとは限らない。

ちゃんとデザイン料や設計料を払って設計してもらうといいものは出来て
満足度が上がる。 そういった意味でコストパフォーマンスは悪くない 。


佐藤さん
ご自身の経験に基づく有益な発表を誠にありがとうございます。

佐藤さんの発表から感じたのは
お客様の思いを実現させ、
住みよい家をつくりたいというプロとしての
熱い思い。
真摯な思い。
リフォーム業界への愛情を感じました。

リフォーム・建築は一生に一度あるかないかの大きな買い物。
悩みはつきもの。
業界に詳しい方への相談はとても有益です。


もしリフォームのことで悩むところがあれば
NOCO DESIGNの佐藤さんまで相談してみてください。

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